和書 兵器・戦闘機 (38)
潜水艦入門―海底の王者徹底研究 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社
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木俣滋郎氏著のこの本は、大日本帝国海軍潜水艦のみならず、潜水艦誕生の歴史も記載されている。さらに、連合軍の対潜兵器及び作戦もある。潜水艦の各型の詳細な研究のみならず、戦記もあり、日本潜水艦史を知るうえで、基礎的なものが一冊の凝縮された傑作本である
戦闘機入門―銀翼に刻まれた栄光 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社
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あとがきで著者が書いているように「マニアとして楽しみながら書いた本」らしく、
「入門用としてよくまとまった本」とは言えない。
ひとつあたり3頁〜4頁の「トピック」が80項目がずらっと並んでいて、
ある程度は年代順にならんでいるものの、
トピック間の繋がりにストーリ性はなく、「薀蓄集」と言った体裁か。
戦闘機に興味のない人が本当に「入門」するための本としては、
あまり適切ではないだろう。
ただ、既に戦闘機にある程度興味のある人が、
技術的な内容に少し踏み込みたい場合には十分に適切な本と言える。
戦闘機に限らずどんなテクノロジーにも技術開発の歴史を調べると、
それなりに興味深い事実が判って面白いものだが、
軍事関連テクノロジーの歴史は、特に面白いと言わざるをえない。
それは他の分野に比べて、勝ち/負けが非常に明快だからだろう。
一見合理的で良く見える技術も、戦いに勝てなければ全く無意味。
現代のソフトウェア製品のように、マーケティングのような曖昧なもので
勝負が決まってしまうこともない。
本当に良いものが勝ち、そうでないものは負ける。
例えば「後方の敵も撃てるように」と装備された後部銃座が
実際のところはほとんど約に立たなかった話や、
超音速機やミサイルの出現で必要ないと思われた機銃を使った格闘戦が
現代においても重要な位置づけを占めている話など、
技術開発史としての興味深いエピソードが満載だ。
不謹慎かもしれないが、戦時期の戦闘機のエンジニアは、
さぞかし仕事が面白かったのではないか。
いくらでもアイデアが実現できて、しかもその結果がすぐに出るなんて、
技術者にとって誰もが理想とする仕事と言える。
もちろん、だからと言って戦争はイヤだが。
零戦百科事典―傑作戦闘機ハンドブック (光人社NF文庫)
販売元: 光人社
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雑誌『丸』の付録だったものをそのまま文庫にまとめた感じで,こうして1冊の本になると不満な点も目立つ。『零戦百科事典』と銘打つ以上,他書を読めばわかるような基本的なデータであっても,しっかり記述してほしかった。例えば「航続距離」の項目では,初期零戦の最大の強みであった航続距離の驚異的な長さについて何も触れていない。「零戦」あるいは「ゼロ戦」の正式名称である「零式艦上戦闘機」の由来なども出ていない。飛行上の用語についても,カタカナで引こうとすると,「ロール」や「ループ」がない。
巻頭や本文に収録された写真・図表類と本文項目の記述との連携にも考慮してほしかった。例えば,零戦が制式採用される前の「十二試艦戦」という呼び名は零戦の開発史などを読めば必ず出てくるが,本文には立項されておらず,「早わかり図」の最初に出てくるだけである。「零戦」の派生機種である「二式水戦」についても同様。
もう1つ,項目の立て方で気になったのは,零戦と対戦した米軍機などの扱い方である。「ヘルキャット」「コルセア」といった呼称ではなく,「グラマン」,「グッドイヤー」といった製造社名を頭に付けた形でないと検索できないため,非常に不便に感じる。なお,こうした呼称も含めて,カタカナ表記の専門語には英語の原語表記を是非入れてほしかった。
不満な点ばかり書いてしまったが,航空力学やエンジン関連などの見出し語については素人にもわかりやすい説明がなされており,この点は高く評価できる。文庫という体裁にこだわる必要はなかったのではないか。
零戦よもやま物語―零戦アラカルト
販売元: 光人社
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本書で零戦に対する思い入れを語られているのは、搭乗員はもちろんの事、メンテナンスしていた整備員、機体設計者などの直接関係者だけではなく、地上からその勇姿を眺めていた陸軍兵士や軍医など間接的な人までもが網羅されており、なかなか面白かったですよ。
搭乗員に限ってみれば、その陣容の豪華なことに驚きます。日華事変の活躍で有名な新郷英城少佐、真珠湾の志賀淑雄少佐、零戦搭乗員会初代会長の相生高秀大尉、塩水流俊夫大尉などなど、戦史にその名を残されていても著書を執筆されていない勇者のお話が読めるだけでも貴重な一冊と言えます。
ちょっとしたエピソード、くだらない思い出ばなしなども多く、コミカルな挿絵も手伝って、おじいちゃん連中に戦争話を聞かせてもらっているような感覚で楽しめるのが良いところ。ほとんどが1〜2ページ程度の短い随筆ですので通勤のお供にもお勧めです。
造艦テクノロジーの戦い―科学技術の頂点に立った連合艦隊軍艦物語 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社
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日本海軍艦艇個々の生涯を綴った書籍としては
特に目新しい記述の無い普通の本
タイトルから、造艦技術についての著述かと思わされたが
著者の個人的感情に由来する擁護説ばかりが表立ち
技術競争という冷厳な世界とは、およそ無縁に思えた
大砲入門―陸軍兵器徹底研究 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社
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光人社の入門シリーズは判り易く、かつ詳しいのが特徴です。
しかしこの大砲入門は、入門と銘打ってるに関わらず終始専門用語が頻出します。
しかもそれらの用語に関する説明はほとんどありません。
また、大砲の基本説明がなされておらず、大変難解です。
帯や裏表紙の叩き文句に偽りは無く、極めて詳細な内容ですが、基礎知識が無い方にはお勧めしかねます。
ただ、巻末の日本陸軍運用大砲の諸元一覧や各種図面は充実しており、資料価値は高いと思います。
偵察機入門―世界の主要機とその運用法 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社
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本書はWW1からWW2にかけて世界各国に登場した主要な偵察機について、各機種毎の特徴と戦歴を記した著作です。偵察機と言っても様々な種類の機体があり、本書では百式司偵のような「純粋」な偵察機から、スピットファイア改造型のような戦闘機改造型偵察機、シーリベレーターのような洋上哨戒機、二式飛行艇のような飛行艇、キングフィッシャーのような水上偵察機、グラスホッパーのような直協機、さらには飛行船やオートジャイロまで扱っています。WW2までの偵察機について、大雑把な知識を得るのは格好の本かも知れません。
残念なのは、本書がただの「偵察機の羅列」に留まっていること。折角これだけ偵察機を並べたのだから、もう1歩突っ込んだ解説が欲しかった所です。各国はそれぞれの運用思想に基づいてそれぞれ偵察用機を整備してきたはず。そういった試行錯誤の過程でそれぞれの機体が生まれてきた。そういった背景を踏まえた上で、実際の戦歴はどうであったか。それについて筆者自身はどう考えるのか?。そういった主体的な考察が欲しかったところです。
飛べヒコーキ―モラーヌ・ソルニエ機からミグ25まで (光人社NF文庫)
販売元: 光人社
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佐貫亦男氏は日本航空界の重鎮であり、それ以上にユーモア溢れる名エッセイストであった。飛行機への愛情こもったエッセー(「ヒコーキの心」も是非)には、歴史に残る名機の逸話とともに、開発に携わった堀越二郎(ゼロ戦、雷電)、菊川静男(二式大艇、紫電改)、久保富夫(100式司偵、初代三菱自動車社長)、などのそうそうたる名設計者への個人的な思い出がつづられている。また第二次大戦中のベルリンで最新技術の吸収に奔走していただけに、日独英米伊各国の設計に対する姿勢の違いについてのコメントは興味尽きない。日本人の「基礎的な工作技術」をすっ飛ばして「新しいものを空しい流行で」追う習性を見てきた彼にとって、敗戦の理由は技術格差以前の問題であった。地味な専門誌で連載されていたエッセーでありながら、日本(の為政者)の「技術育成」軽視に対する手厳しい警鐘は生涯の変わらないテーマであった。さて傑作機が生まれる条件とはなんだろうか?「明確な使用目的(矛盾のない設計仕様書)」、「奇をてらわない基本に忠実な設計」、「同時に新機軸/リスクに果敢に挑む執念」、「固定観念に捕らわれない柔軟なアイデア」。そして設計者の、のびのびとした線が感じられるのが名機である。
ドイツ海軍入門―大英帝国に対抗する異色の戦力 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社
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正直言って、書店で書籍を見ているとき、題名に惹かれて購入しました。
独海軍に関して、Uボートと悲劇の戦艦ビスマルク程度しか知らない私にとっては、独海軍
創設までの歴史、二次大戦終了までの政権との関わり合いについての記載については勉強に
なりました。また、各艦艇の性能についても知る事ができました。
しかしながら、最後まで一気に読みたい内容ではありません。途中で挫折してしまいます。
単行本の限界かもしれませんが、作戦行動、艦隊行動について文章のみで記載されており、
図示が一切無いため、場面が頭に浮かんでこないのです。読者に想像させ、興味を持たせる
内容にして欲しかったと思います。
ドイツ戦闘機開発者の戦い―メッサーシュミットとハインケル、タンクの航跡 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社
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「英独...」シリーズではやや知識詰め込み型の辛さがあって
読み物としては正直きつかったのですが、これは読みやすい!
3人の人柄が見えてくるようです。
ユンカース、ドルニエも知りたいですねぇ...