2005/7/25作成   

海外旅行 旅行記 ケネディー宇宙センター (アメリカ)

海外旅行 旅行記 ディズニーワールド (アメリカ) から続く

2001年4〜5月

1.ティトゥスビル (Titusville)までの移動

 キシミー(Kissimmee)でグレイハウンド・バス(Greyhound Bus)に乗り、 ケネディー宇宙センターのある町、ティトゥスビル (Titusville)に向けて出発すると、 右斜前の高齢の女性が、何の脈絡のない独り言を大声で言いながら前の席の背もたれを揺らし始めた。 言っている内容は、世の中に対する不満のようで、前の席の人とは何の関係もないことのようだ。 前の席の高齢の男性は、チラっと後を振り向いたが、迷惑そうな顔をしただけですぐ前を向いてひたすら耐えていた。 その騒ぎもその女性がおとなしくなって収まり、30分ほど経つと、乗継ぎ用のバス停「オーランド」に着いた。

 バスを降ると、乗継ぎのバスが来るまで1時間20分くらいあった。 運よく200mほど離れたところにレストランがあったので、そこで食事をして食後もそこで粘ることができ、 バス停でひたすら待ち続けるという事態は避けられたが、1軒しかないくらい閑散としたところにそれがあったのは全くの幸運だった。

 乗継ぎのバスに乗ると、やがて右にケネディー宇宙センターのある島が見え始めた。 バスはその島の正面を過ぎてもさらに北上を続け、2つの道が合流する直前で停まった。 運転手に降りるように言われ、ここがティトゥスビルか尋ねるとそうだと言われた。 運よく空車のタクシーがそばを通り、捕まえて、ホテル名と住所を書いた紙を見せ、おおよその料金を尋ねた。 提示された金額(11〜12ドルくらいだったが正確にいくらだったか今は覚えていない)が妥当だったのでそのタクシーに乗ってホテルに向い、 ホテルに着いてメーターを見ると、先ほど提示された金額より1ドルか2ドル高目を指していたが、 運転手には、先ほど提示した金額だけでいいと言われた。

2.ホテルにて

 ホテルには一般のデニーズが併設されていたので夕食はそこでとることにした。注文のうちメインの食べ物が中々出て来なかったので少し心配になった。 そばにいた店員(黒人女性でたぶん40歳くらい)がそれを察してか、半分笑いながら「心配要らないよ。食べ物は必ず来るよ」と言うと、 まもなくやって来たが、何んと庶民的な店なんだ(気が休まるという意味)と思った。

 翌朝、ケネディー宇宙センター内にある一般来場用の施設「ビジターセンター」に行くために、 タクシーを呼んでもらうおうとホテルの店番の女性(たぶんアルバイト学生)に頼んでみたところ、 電話番号を書いた紙を渡されて、自分で呼んでくれと言われた。 まあこのクラスのホテル(廊下の端に家庭用の洗濯機が置いてあって、使っていいか尋ねるとただで使わせてくれるくらい)なら、 自分のことは自分するのが当然かと思い、仕方なく自分で呼んだが、 何んせ私には語学力がなく、目の前でも聞き取れないほどだから、電話でだとかなりきつい(電話だと子音が消えるのがつらい)。

 電話を架け、まず、自分が英語の初心者だと言ってから、 ○○ホテルで拾って、ケネディー宇宙センターのビジターセンターに行ってくださいと頼んだのだが、 ○○ホテルの正式名に「ケネディー宇宙センター」が入っているにもかかわらず正式名で言ったものだから、拾う場所なのか行き先なのかで混乱させてしまった。 その部分を削った名前で言ってようやく拾う場所が伝わると、どこの○○ホテルだと聞かれ(どうもチェーン店らしい)、 ティトゥスビルの○○ホテルだと言ってやっと伝わった。確認のために何度も同じことを言ったり復唱したりしていたので10分くらいかかってしまった。

 ところが、数十分待っても来なかったので心配になった。もう一度電話を架けて確認のために私がどこにいるか伝えると、 「わかっている。渋滞しているだけだ。心配しなくてもタクシーは必ず来る」と言われ、結局、呼んでから1時間くらい経って、やっと乗れた。

3.ケネディー宇宙センターにて

 ケネディー宇宙センターのビジターセンターに着き、入場券を買って施設内に入ったが、 実はここの目玉は、施設内の方ではなく、施設内から出発してケネディー宇宙センターを巡るバス・ツアーの方だ。

 バスに乗ると、スペースシャトル組立て用の建物(異様にばかでかい。10階建のビルくらいあるんじゃないか)の横を通って、 スペースシャトルの発射台の見える展望台まで行った。

 

展望台に昇り、発射台を眺めた(左写真)。

発射台まで遠いのが惜しい。


 

展望台からはスペースシャトルの搬送機も見えた(左写真)。

右の建物と比較すると如何に大きいかがわかる(体育館の床の大きさくらいあるんじゃないか)。


 充分見たのでバスに乗ると、次は、アポロやサターン・ロケットの展示館に行った。 展示館に入り、実際に展示してある部屋まで行く途中、アポロ打上げ時のセンターの様子が上映されたが、当時の緊張感が伝わって来た。 実際に展示してある部屋に行くと、サターン・ロケットのあまりのでかさに驚いてしまった。 これほどの大きさのものが、よくエンジンの噴射の力だけで上がったものだなあと思った。 この部屋の隣には、月面着陸時の様子を再現したショーを見せる部屋もあり、ショーを見てみると、中々凝っていて面白かった。

 充分見たのでバスに乗ると、次は、工場みたいなところに行った。見学用の通路から、ガラス越しではあるけれど、実際に作業しているところが見えた。 ここに一般の人を毎日大量に入れるとは、かなり思い切ったことをしていると思った。

 バス・ツアーから施設内に戻って、展示品やスペースシャトルの操縦室などを見て、そろそろ飽きたので帰ることにしたが、 タクシーはここには居ないので、電話で呼ばないといけない。 電話を架けて、まず、自分が英語の初心者だと言ってから、ケネディー宇宙センターのビジターセンターで拾って○○ホテルに行ってくださいと頼み、 駐車場のDiscoveryの看板の下に居ますと伝えたのだが、看板の下にタクシーは来ず、遠く離れた施設の入口近くにタクシーが来て停まった。 しばらく眺めていたが、もしかしたらあれかなあと思って行って聞いてみると、「これがそうだ。どこに行きたい」と言われた。 「駐車場のDiscoveryの看板の下に居る」と言った筈だと伝えると、「私は、そんな話、聞きてない」と言われた。 電話を受けた人がちゃんと伝えていなかったようだ。

そんなこんなでいろいろあったが、ホテルに戻り、1日が終わった。

4.Astronaut Hall Of Fame にて

 次の日は Astronaut Hall Of Fame に行くことにした。こちらは歩けない距離ではないので(それでもかなり遠い)歩いて行ったが、 途中、前から来た車が停まり、「乗っていいよ(You can ride)」と言われたが、ややこしいことになると嫌なので丁重に断った。 時間はかかったが Astronaut Hall Of Fame に着いた。入場券を買うとき、 係員が見学の仕方(「この部屋で映画が上映されるので上映が終わったら次の部屋に行き...」等)をかなり細かく説明してくれたのだが、 通常の速さでぶっ続けで切れ目なく1分間くらい話されたので、語学力のない私には、理解できたのは半分くらいだった。 見学中、特に気を引いたものがあった。

アポロ14号の指令船の本物だ。

子供の頃、テレビのドキュメント番組で、この14号のドッキングのシーンを見たことがあるが、その本物が目の前にあるのだ。感激した。
当然、大気圏突入時に空気との摩擦で燃えて、テレビで見たときとは表面の色が変わってしまっているが、だからこそ、本物だと実感できる。
実は、これがここにあるとは知らなかった。全くの幸運だった。


5.ペルーに向けて出発

 次の日は、本来なら、午前中スペースシャトルが戻って来てケネディー宇宙センター内の滑走路に着陸する日だったので、 それを見にスペースシャトルの通りそうなところに下に行こうと思っていたが、天候が悪かったため、他の場所に変更になったようなので見るのは諦めて、 かなり早目だがタクシーで直接オーランドの空港に向かった。 オーランドの空港に着くと、何と、乗る筈のマイアミ行きの飛行機が欠航になっていた。 他のマイアミ行きの便に振り替えてもらわないといけないのだが、 ぎりぎりの便にして何か起こるといけないので今すぐ乗れる便にしてもらったところ、ちょっとしたことが起こった。

 持っていたクシが金属だったので、X線検査機を通そうと、そのクシをX線検査機のベルトの上に、 それも、他の荷物とは別に1個だけポツンと置いて通したところ、そのクシだけ出て来なかった。何となく惜しくて機械の周りをかなり入念に捜したが、 検査官に「機械の中に入った。取り出せない」と言われ、諦めて搭乗口に向かった。 ところが、このクシの件で時間をロスしたことに加え、振替え時に言われた時刻が出発時刻だったのに搭乗開始時刻だと勘違いして元々余裕が少なかったこと、 空港内移動用の列車に乗らなければならかったことが重なって、搭乗口に着くのが遅くなってしまった。 搭乗口に着くと乗客が1人もおらず、係員に「おそい。ドア・クローズしたよ」と腕時計を見せられながら言われた。 しかし、欠航が元で始まった振替えであったことを訴えたところ、仕方ないなあという顔をされ、操縦室と無線で相談してくれて、 行けと言ってくれた。搭乗口に向かうと、その先は下り階段になっていたが、先に飛行機が居おらず、一瞬???になった。 搭乗口の先まで行って周りを見渡すと、左30mくらいのところに30人の乗りくらいの飛行機が停まっていて、客室乗務員が外に出て手招きしていた。 つまり、飛行機はすでに少し動いていたが、停まって待ってくれたわけだ。 走って行くと、客室乗務員に「○○(便名)へようこそ」と言ってもらえ、乗せてもらえた。 これで離陸が2〜3分は遅れたと思う。申し訳ないことをした。

 そういうことはあったが、何とかマイアミに着けて、無事にペルーのリマ行の便に乗り継げた。

海外旅行 旅行記 マチュピチュ (ペルー) に続く
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